イーサネットは至る所で利用されていますが、必ずしも目に見える場所で使用されているとは限りません。 データを使用するケースでは、必ずと言っていいほどプロセスのどこかでイーサネットが使用されています。 最近購入または販売されたデータ・サービスは、その大半がおそらくはCEです。

なぜなら、従来型のほぼすべてのデータ伝送テクノロジーがイーサネットに置き換えられているからです。 CEは進化と成長を続け、2001年にMEFによって初めて提唱されて以来、大きな発展を遂げています。

CEは主に5つの特性に基づいています。

  • 標準準拠のサービス - 予測可能で反復的なCEの利用が可能になります。 CEは、回線レート、エンコード、パケット・サイズなどの物理的詳細を定めたIEEEの標準や、サービスとその属性を定めたMEFの標準に基づいています。

  • 拡張性 - LANの範囲を超えた長距離伝送の非常に広範な用途(ビジネス、住宅、モバイル)に対応し、データ速度もますます高速化しています。

  • 信頼性 - ネットワークによる障害の検出と復旧を実現し、最も厳しい可用性の要件に対応します。

  • サービス品質 - サービス・レベル・アグリーメント(SLA)の履行に必要な幅広いパフォーマンス・メトリックを提供します(例:音声、ビデオ、データ、モバイル・サービスなどのアプリケーション)。

  • サービス管理 - インフラストラクチャーの可視化、サービスの展開、問題がある領域の診断、日常的なネットワーク管理を実行する機能を提供します。

CEは総合的なサービスへと進化していますが、次の5つの特性を実現するためにさまざまな技術要素に依存しています。

  • カプセル化と伝送: イーサネット・サービス伝送では、さまざまな手法によってイーサネット・フレームを各種の伝送インフラ・タイプにカプセル化できます。 これにより、イーサネットのユーザー・データやヘッダーを特定のインフラストラクチャー・プロトコルに適応させることができます。 ネットワーク・インフラストラクチャーを通過するとイーサネット・フレームは再構成され、ネイティブ形式で送信先に配信されます。

  • 耐障害性の強化: イーサネット・プロトコルのデータユニットはクライアント・フレームとしてマッピングできるので、透過的に送信できます。 障害発生時には基礎となるプロテクション・メカニズムを通じて、迅速なプロテクションを提供します。

  • OAM機能:OAMはTDMベース・サービスの専売特許とも言える機能ですが、CEでは従来型OAMを置き換えて最新のネットワークに採り入れられています。 その結果、機能やサービスのパフォーマンスを可視化する目的でイーサネットOAMが必要とされています。 これが特に重視される理由は、WANを往来するイーサネット・サービスの到達範囲が数十万キロメートルにおよぶためです。

  • サービス品質: さまざまな階層のサービス・レベルがあるので、複数のサービスやアプリケーションに最適なリソースを提供できます。 例えば、アプリケーションにおけるエンドツーエンドの遅延や帯域容量のニーズに応じて、音声、ビデオ、HTTPのトラフィックを差別化することができます。

  • スケーリング:QinQ、PBB、階層型QoS、コネクション型イーサネットなどのテクノロジーは、将来の拡張に対応可能な堅牢なアプローチを通じて、拡張性に関するほとんどの課題にプロトコル・レベルで対応します。

CEは、大容量、高パフォーマンスのアプリケーションを求める金融、医療、教育、官公庁、軍事などの業界で広く利用されています。 これらのCE接続サービスを基盤として活用し、Software-Defined Networking(SDN)テクノロジーとネットワーク機能仮想化(NFV)テクノロジーを利用して拡張されたマネージド・サービスを提供する事業者が増えてきています。

Cienaのキャリア・イーサネット製品に含まれるパケット・ベースの製品ポートフォリオは、収益獲得までの時間を短縮することでイーサネット・ビジネス・サービス提供の経済性を根本的に変革します。 幅広い製品ラインナップ、共通のService-Aware Operating System(SAOS)OneControl Unified Management System、さらにはBlue Planet Orchestrationソフトウェアを利用することで、企業やプロバイダーはサービスの展開を簡素化し、要求に応じたサービス・パフォーマンスを実現できます。