AI主導の需要が加速する中、CienaとMetaはシンガポールから米国カリフォルニア州までの全長16,608kmにおよぶ太平洋横断海底ケーブルにおいて、光増幅のみのシングルキャリアで800Gb/s伝送を達成するという世界新記録を樹立しました。CienaのWaveLogic 6 Extremeコヒーレント光伝送技術により実現されたこのマイルストーンは、グローバル規模での容量、効率性、そして持続可能な接続性を再定義します。

世界新記録達成

AI、新たなクラウドサービス、その他の最新技術により、インターネットとデジタル容量の需要は過去最高を記録しています。これらの技術は、約600本の海底ケーブルによって接続されたグローバル・ネットワークを通じて管理されています。

CienaとMetaは近年、シンガポール、インドネシア、フィリピン、グアム、米国西海岸の間で大容量データ・トラフィックを伝送するBifrostケーブル・システムにおいて、Metaの光ファイバーペア上で一連の試験を行い、海底通信のパフォーマンスの限界に挑戦しました。このケーブル・システムでは、記録的な成果をいくつも達成しているCienaの最新コヒーレント光伝送技術であるWaveLogic 6 Extreme(WL6e)が使用されています。

この800Gb/s伝送は全長16,608kmにおよぶ光増幅のみのポイントツーポイント海底光伝送ネットワークで成功し、シングルキャリア800G波長の世界最長距離記録を確立しました。この成果は、WL6eの「あらゆる場所へ800G」というバリューを強化するものであり、要求の厳しい最長海底ルートにおいても安定したパフォーマンスを超大容量波長が発揮できることを実証しています。

同様に注目すべき点として、この試験では、余裕のある運用マージンを確保しながらも、ファイバーペア合計18Tb/sの容量を実現できたことや、わずか10ラックユニット(RU)の超小型の海底回線終端装置(SLTE)への設置で、前世代のCienaコヒーレント・モデムと比較してビットあたりの消費電力を50%削減したことが挙げられます。これらの成果は、規模の観点だけでなく、スペースおよび電力効率の面でも優れており、ラックユニット数と消費電力が重要となる海底陸揚局において重要な利点となります。

Map of Transpacific Bifrost submarine cable system 図1:太平洋横断Bifrost海底ケーブル・システム

これらのパフォーマンスのマイルストーンは単なる技術的成果にとどまらず、AIやクラウド規模のイノベーションに伴って進化するネットワーク要件を反映しています。これは、AIモデルおよび関連サービスのトレーニングと導入をより効果的に行うために、大陸間で大容量かつ超低遅延の内部ネットワークを管理しなければならないことを意味します。この技術により、Metaのような組織は、前例のない需要を支える電力・スペース効率に優れたプラットフォームを構築したうえで、長距離にわたるAI対応インフラを運用しながら、環境・社会・ガバナンス(ESG)上の多くのメリットを実現できます。例えば、消費電力の低減と設置スペースの削減は、カーボン・フットプリントの縮小につながり、Metaのネットゼロ目標を支援します。CienaのGeoMesh Extreme海底ネットワーク・ソリューションを、6500 Reconfigurable Line System(RLS)およびWaveLogic 6 Extreme(WL6e)コヒーレント光伝送技術を使用したWaveserverプラットフォームで活用することにより、Metaは自社の海底ネットワーク・インフラを長期的な持続可能性、拡張性、および信頼性の観点で最適化しています。

Cienaの技術的優位性を活用

この成果の中核となるのは、当社のWaveLogic 6 Extreme(WL6e)コヒーレント光伝送技術です。Cienaの前世代のコヒーレント光伝送技術と比較すると、WL6eは以下の利点があります。

  • 波長あたり最大1.6Tb/s
  • 陸上および海底を含むほぼすべてのネットワーク・リンクでの800Gb/sの接続性
  • 完全にプログラム可能なボーレートとラインレートにより、リンク容量の最適化を実現
  • 少なくとも2倍の波長容量
  • ビットあたりのスペースと消費電力を50%削減
  • スペクトル効率が15%向上

これらの効率性、拡張性、および信頼性が組み合わさることで、CienaのGeoMesh Extreme海底ネットワーク・ソリューションは、パフォーマンス、持続可能性、コスト効率を求めるMetaのようなハイパースケーラーに最適です。

先を見据える

当社は、Metaと協力して海底ケーブル・システムの限界に挑戦する中で、容量と効率における新たな基準を打ち立てていけるものと見込んでいます。これは単なる新世界記録の達成だけでなく、次の産業革命となる人工知能の基盤としての海底ケーブルによるグローバル接続の未来を示すものです。