現在のネットワークでは、大量のトラフィックをエンドユーザーから、オフィス、支社、インターネット、データセンターに費用対効果の高い方法で伝送できることが成功の条件になります。 それだけではなく、1Gサービスから10G、そして100Gサービスへの移行を乗り切るために、容量を大幅に拡大する必要があります。

拡張性の高い光ネットワーク・インフラに完全に統合すると、イーサネット接続サービスを費用効果が高い方法で帯域需要の急増に対応させることができます。 しかし、イーサネット・サービス(レイヤー2サービス)は、一般的なビジネス・イーサネット・サービス(E-LINE、E-LAN、E-TREE、E-ACCESSなど)と、IP-VPNサービスや普及が進むSD-WANサービスなどの一般的なIPサービス(レイヤー3サービス)の両方のトラフィックを伝送できなければなりません。

これを達成するには、費用対効果の高い同一のインフラで複数タイプのサービスとトラフィックの統合をサポートするIP機能を、イーサネット・インフラに組み込む必要があります。 これらの機能が、「IPとイーサネットの統合」を明確に定めます。 

従来のイーサネット統合の長所と短所
通常、イーサネットは「静的」なトラフィック・ルーティング・アプローチをサポートします。 イーサネット・ネットワークのメリットは、一般的に導入、運用、サポートが容易であることです。 また、イーサネット・ネットワークはコンパクトで効率的であり、稼働と保守に高度なスキルを持つ人材を必要としません。

これらの重要なメリットがあるにもかかわらず、イーサネット・ネットワークの静的なルーティングによって、アクセス・レイヤーからIPコアまでのエンドツーエンド・サービス・デリバリーに複数のプロビジョニング・ステップが必要になります。

IP統合の長所と短所
IP統合ネットワークは、一般的に「動的」なトラフィック・ルーティングをサポートします。 このネットワークは、シームレスなエンドツーエンドのプロビジョニングをサポートしてネットワーク経由でサービスを提供し、コストのかかる人による介入をなくして、新サービスの市場投入までの時間を短縮します。

これらのメリットには大きな価値がありますが、動的なルーティングには複雑なIP(レイヤー3)ルーター・インフラが必要であり、購入、設置、サポートのコストに加え、高度なスキルを持つ専門家が必要であるため高額な費用がかかります。 また、IPルーターには、ほとんどのネットワークが必要とする少数のサブセットをはるかに超えた多様なIPプロトコルと機能が組み込まれています。 これらの使用されない機能によってIPネットワーク装置のCAPEXが増大し、最終収益にマイナスの影響が出ます。

IPとイーサネットの統合のメリット
最新世代の統合ソリューションでは、複数のサービス・トラフィックをより効率的に統合するために、イーサネット機能とIP機能の統合が始まっています。 これは、すべての種類のレイヤー3サービスをサポートし、IP/MPLSコア・ネットワークにシームレスにトラフィックを送り返すために必要なIPプロトコルも組み込んだ、イーサネット対応の装置によって実現されます。

IPとイーサネットの統合
IPとイーサネットの統合ソリューションの進化のベースとなるのは、オープン性、ディスアグリゲーション、オーケストレーションであり、それによってネットワークの複雑さがSoftware-Defined Networking(SDN)レイヤーに対して抽象化され、プラットフォームに統合されるIPプロトコルのサブセットがスリム化されます。 このアプローチにより、ネットワークがよりスケーラブルになり、費用対効果が大幅に向上して、将来的な帯域の増大に対応できるようになります。

その代表的な例として、セグメント・ルーティングと呼ばれるテクノロジーがあります。このテクノロジーは特定の手順を用いて、ノード間で使用可能な最も短い経路を経由してデータの「パケット」を転送します。 セグメント・ルーティングにより、ネットワーク上でアプリケーションごとに特定のプロトコルを維持する必要がなくなるので、複数のサービスをひとつのネットワークに統合できます。

IPとイーサネットの統合ネットワークのルーティング制御の抽象化により、より高度なネットワーク分析をネットワーク全体に導入できるようになり、リアルタイムのステータス・レポートに基づいて、より適切なルーティングの決定をサポートできます。 また、ルーティング制御を集中化することで、複雑でコストのかかる処理機能をすべてのルーティング・ノードに実装する必要性を大幅に軽減すると同時に、クラウド・コンピューティングの経済性を活かすことができます。

オーケストレーション・レイヤーにルーティング制御を抽象化するIPとイーサネットの統合ネットワークには、事業者が選択したサービスのサポートのみに必要なルーティング・プロトコルの少数のサブセットを導入できるという、さらに大きなメリットがあります。 つまり、各ノードに必要な処理能力が大幅に削減され、事業者は今日のIPルーターで一般的に使用されているコストのかかるASICではなく、商用シリコンを使用してニーズを満たすことができます。

IPとイーサネットの統合は、内蔵されているオンデマンドの光の拡張性からもメリットを引き出します。 光レイヤーへのシームレスな統合の利点を活かすことで、1Gと10Gのリンクを100G、200G、400G接続に数日または数か月ではなく、数分または数時間でアップグレードできるようになります。

統合ネットワークをプログラム的にスケールアップできるということは、利用可能な容量を増やしたり新サービスを導入したりするために、ハードウェアを追加する必要がないということです。 これは、IPインフラの利用の拡大に関連する不動産、電力、冷却、サポート、その他のコストを削減するのに役立ちます。 

Adaptive IP™の紹介
CienaのIPとイーサネットの統合ソリューションは、エンドツーエンドのネットワーキングの設置スペースとコストを削減すると同時に、サービス提供速度の向上に役立ちます。 Cienaのパケット・ネットワーキングには、次のような注目すべきメリットがあります。

  • ネットワークを変革することで、ネットワークを所有するトータル・ランニング・コストを削減して利益幅の低下に対処できるようになると同時に、従来型だけでなく従来と異なるタイプの競合他社に対する競争力を強化することができます。
  • シンプルで費用対効果の高い専用設計のパケット・ソリューションにより、アクセス/統合/メトロ・ネットワークの4G/5G、TDM/L2/L3/VNFビジネス・サービスやFiber Deepの機会に効果的にターゲットを絞り込むことができます。
  • 大幅な自動化、インテント・ベースの制御、自動最適化により、変化に迅速に適応してビジネスに将来拡張性をもたらすネットワークを実装し、新しいビジネス機会を開拓できます。