OneConnect Intelligent Control Plane

ネットワーク全体で実現される新たなレベルの自動化と耐障害性

今日の通信ネットワーキングの世界では、独自性の高いアプリケーションに対応する新しいモバイル通信デバイスが次々と登場しているため、エンドユーザーがその状況に遅れをとらないようにするには、サービス・プロバイダーが提供する特定のサービスを利用する必要があります。

このような事情から、ネットワーク事業者はネットワーク制御の柔軟性を高める必要に迫られています。需要に基づいて帯域幅の特性を変更したり、エンドユーザーの要件を満たすレベルのサービスを柔軟に提供できなければなりません。 また、問題、障害、保守の課題や、ネットワークのパフォーマンスと信頼性を脅かすさまざまな変化に対して、ネットワークが速やかに対応できることも望まれています。

コントロール・プレーンのエキスパートとして高く評価されるCienaは、コントロール・プレーン・テクノロジーの適用範囲をコアからメトロ、アクセス、長距離海底ネットワーク、さらに光ドメインにまで広げました。 数十年にわたるグローバルな導入実績をベースに、OneConnectは、CienaのBlue Planet Manage, Control and Plan(MCP)、OneControl Unified Management System、OnePlanner Unified Design Systemと連携して、グローバル・ネットワーク・プロバイダーに比類のない価値を提供します。

OneConnectはドメインの境界を越えて機能するので、クロス・ドメインのサービス導入の迅速さ、ネットワークの回復性、コスト節減などのより大きなメリットを得ることができます。 Cienaは、実証された経済的メリット、比類のないスケーラビリティ、および信頼性を世界最大手のサービス・プロバイダーに提供しています。 OneConnectは、5400、6500、CoreDirector FSの各製品ファミリーで使用できます。

CienaのOneConnectは、現場測定値99.9999%というこれまでにない信頼性で、1,000以上のノードからなる大規模ネットワークに導入されています。 OneConnectは、自動検出、手間をかけないサービス作成、ゼロタッチ・レストレーションにより、ネットワークのOPEXを大幅に引き下げます。また、自動フォトニック・プロテクションをOTNレストレーションと組み合わせることで、より少ない導入装置で複数の障害から回復できるようになるため、CAPEXも削減されます。 タイム・クリティカルな金融アプリケーション向けのレイテンシーに対応した最適化、プロテクションのないサービスの平均修理時間(MTTR)の短縮、さらにプロテクションのある波長サービスにおけるこれまでにない経済性の向上などを実現できるようになるので、差別化されたSLAを提供することができます。

サービス・プロバイダーは、専用の光ネットワークと同じパフォーマンスとプライバシーの基準を満たしながら、新しい経済性を備えた、既存/新規の仮想化サービスを提供できるようになりました。 また、ネットワークの柔軟性と動的な特性を向上させる光仮想プライベート・ネットワーク(O-VPN)により、イベント駆動型のブロードキャストやクラウド・アプリケーションなどのジャストインタイム・サービスをより容易に提供できます。

ネットワークをインテリジェントで動的な収益を生み出す資産に変革するというCienaのビジョンと戦略においては、CAPEXとOPEXの削減、ネットワーク運用の自動化による回復性の向上とサービス・ターンアップの迅速化、ネットワーク事業者のサービスとアプリケーションの有効範囲の拡大が重要な要素となります。

あらゆるスケールで最速

この表現は、無制限の回復性(レストレーション)を意味します。 つまり、ネットワークのすべてのサービスをいつでもどこでも回復できるという意味です。 また、レストレーションは自動化されるので、ネットワークの複数の場所で同時に障害が発生した場合でも50ms以下でサービスを回復できる自己回復型ネットワークを実現できるという意味でもあります。 この機能は、ネットワークの切断や障害が日に25~30回も起こる国では非常に重要です。 レストレーション・パスの検出は継続的に実行され、サービスは自動的にロールオーバーされます。障害が起こるたびにこれが繰り返され、安定したネットワークの回復性が確保されます。 コントロール・プレーン・レイヤー間のコラボレーションを通して、サービス・プロバイダーはこれまでにない優れた経済性で、複数の障害から自動的に回復できる復元力の高いネットワークを提供できます。

「あらゆるスケール」とは、OneConnectの機能により、サービス・プロバイダーがネットワークの規模の制約からSLAの基準を切り離せるようになるという意味でもあります。 別の言葉で言うと、パフォーマンスの最適化と安定化が規模とは無関係に実現されると言うことです。 CienaのOneConnectは、世界最大規模のメッシュ・ネットワークに導入されています。この実績は、効率的で迅速なネットワーク・レストレーション・スキームを提供し、サービス・レストレーションにかかる時間を月単位から時間/分単位に短縮できるという点で、Cienaを業界トップの地位に押し上げるものです。

多くのお客様がCienaのOneConnectで強化されたネットワークを導入しています。 以下は、最新の導入例です。

高精度の制御

自動化は高速性と信頼性を確保するうえで不可欠な機能ですが、CienaのOneConnectには他にも微調整によって特定のネットワークとサービスの需要に対応できる多数のオプションが用意されています。 「高精度の制御」とは、サービス・プロバイダーが固有の運用モデルに基づいて、期待したとおりにネットワークを正確に反応させられるという意味です。 OneControlから定期的なフィードバック・ループと視覚化が提供されるので、NOCのスタッフはネットワークの動作状況を簡単に把握できます。

従来、事業者は完全な制御を「ブラックボックス」に委ねることには前向きでありませんでしたが、OneConnectを使用すれば、すべてのサービスのパラメーターがすべてのネットワーク・ドメインでいつでも正確に設定されていることを確信することができます。 世界の通信事業者との取引経験に基づいて、Cienaは「高精度」の側面を提供するようにOneConnectを強化し、通信事業者の期待どおりにネットワークが確実性の高い反応を見せるように調整を行う手段を拡張してきました。 また、ネットワークを微調整する多数の手段が用意されているので、サービス・プロバイダーは競合他社との差別化が可能な次世代サービスを作成できます。

タイム・クリティカルなルーティングは、ネットワークに合わせて調整することができ、障害予測分析と正確な計画に基づいてShared Risk Link Groups(SRLG)のパスを適切に選択できます。 さらに、コストを最小限に抑えられるネットワーク回復性のオプションも導入できます。 また、サービス・プロバイダーが安全なウェブ・ポータルをセットアップして、厳格なSLAと帯域オンデマンドのリクエストに対応するのに必要なサービス・モニタリング機能をエンドユーザーに提供することもできます。

新しい仮想化

この表現は、共有スイッチ・インフラを通じてプライベート・サービスを提供できる機能がOneConnectにあることを意味します。 この機敏な運用モデルは、自動化されたプロビジョニングによって既存のインフラを活用し、新しいサービスを迅速かつ効率的に提供する機能を備えています。 この機能は、OTNに進化させる必要があるSONET/SDHネットワークを保有するプロバイダーには特に便利です。 ネットワークはSONET/SDH、OTN、フォトニックのコントロール・プレーンを同時に実行することができ、レガシー・サービスのサポートに留まらず、レイヤー間の相互運用性を確保してネットワークのトラブルシューティングとレストレーションにも対応します。

それ以外にも、シームレスなエンドツーエンドの可視性と制御、円滑なサービス移行による低コストでのネットワーク変革、クラウドからの動的な帯域オンデマンド・サービスを可能にする共有の予備帯域などの多くの利点があります。 また、OneConnectではネットワークを柔軟にセグメント化する機能が強化されており、安全なプライベートO-VPNを構築するためにネットワークを分割することができます。 これにより、通信事業者はネットワークを「仮想的」に分割して、単独の顧客(企業など)が特定のリンク、波長、サブ波長、さらにノードを専用に利用できるようにしながら、完全な専用サービス・インフラを構築することで生じる特別な出費や柔軟性の欠如を招くことなく、すべての帯域幅、管理容易性、セキュリティを必要な水準に維持することができます。

O-VPNは、イーサネット、OTN、SONET/SDH、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)、ビデオなどの多数のクライアント・インターフェイスを介して、エンドユーザーのサイトと柔軟なマネージド仮想インフラを単一または複数の透過的な光波長で接続する、広帯域の安全なプライベート・ネットワークを提供します。