2025年末までに39箇所のハイパースケーラー・データセンターが新設され、波長サービスのグローバル市場が成長
Ciena(NYSE:CIEN)はこのたび、波長サービスに関する新たなレポートを取りまとめました。これは業界で初めて、高速接続のニーズを牽引する主要な要因を探る内容となっています。本レポートでは、人工知能(AI)の台頭によって加速する相互接続型データセンターの拡大の実現において波長サービスが果たす重要な役割、AIワークロードにおける低遅延やデータ主権の重要性の高まり、陸上ネットワーク・インフラおよび重要な海底ネットワーク・インフラの構築について検証しています。さらに本レポートでは、高速接続を新たな地域や市場に広げるうえで、マネージド光ファイバー・ネットワーク(MOFN)型ビジネスモデルが果たす中心的な役割についてもクローズアップしています。
「クラウド事業者がAI性能要件に対応すべくデータセンター・ネットワークを拡張する中で、波長サービスも容量、サービスエリア、レイテンシー、経路の多様性といった点で進化しなければなりません」と、Cienaのポートフォリオ・マーケティング担当副社長のマーク・ビーバーリッヒ(Mark Bieberich)は述べています。「データセンター・ネットワークの拡張には様々なネットワーク事業者やエンドユーザーの間の相互接続の大容量化がますます必要になっていることを背景に、波長サービスの需要は世界的に着実に伸び続けています」
波長サービス回線数の増加
Vertical Systems Groupの調査によれば、米国における波長サービス回線市場は2024年に全体として約8%成長しており、今後2029年まで着実な成長が見込まれています。調査では、Cloud on-Ramp向けの波長サービスの利用が増加していることが確認されており、地理的にメトロに集中している割合(41%)や、小売顧客が過半数を占めている点(58%)にそれが表れています。
図の出典:Vertical Systems Group「地理的範囲別波長回線」「小売vs卸売波長回線」(2025年5月)
同レポートによると、2024年から2029年にかけては、400G回線の成長が特に顕著になる見通しで、100G回線も着実に増加し、10G回線は緩やかな成長にとどまると予測されています。
波長サービスは大容量ネットワーク、特にデータセンターへの接続やデータセンター間接続を支える基盤となっています。高帯域幅、プロトコルの透過性、低遅延といった基礎的特性を備え、エンドサービスとしても、上位レイヤーのサービスを支える役割としても機能します。波長サービスは、高密度波長分割多重(DWDM)技術に基づき、光ファイバーペア1組での膨大なデータ転送処理を可能にします。現在、波長サービスは100G接続と400G接続が主流です。10G回線の導入も依然として多いとはいえ、順次100Gへのアップグレードが進められています。
海底ケーブルの増設
さらにCienaのレポートでは、海底ケーブルの増設についても注目しています。2025年には、過去最長となる161,100kmの海底ケーブルが運用開始(RFS)の予定であり、これまでの最長記録である2001年の121,000kmを大幅に上回る見込みです。
「インフラが急速に拡張し、リソース制約が成長に大きく影響する中で、需要を予測することの重要性はかつてないほど高まっています」と、ビーバーリッヒは述べています。「波長サービスを提供するネットワーク事業者がこの好機を活かすには、新たな海底ケーブルを新設データセンターに向けて積極的に敷設し、これらの課題に対応するための革新に取り組む必要があります。ルートの多様性、低遅延接続、そして魅力的なマネージド・サービスによる差別化が、先手を打つための鍵となります」
本レポートでは、業界の現状を綿密に分析するとともに、主要なトレンドを評価し、今後の市場に影響を与えると想定されている要因も明らかにしています。また本レポートでは、将来を見据えた予測により、関係者が効果的に戦略を立案し、それぞれの分野で競争力を維持するための指針も提示しています。この波長サービスレポートの全文はこちらからご覧いただけます。
Cienaについて
Ciena(NYSE: CIEN)は、ネットワーキング用のシステム/サービス/ソフトウェアのグローバルリーダー企業です。業界で最も適応性の高いネットワークを構築し、お客様が増え続けるデジタル需要を予測して対応できるようにします。Cienaは30年以上にわたり、常にイノベーションを追求し、人間性を融合させてきました。お客様、パートナー、コミュニティとの協調的な関係に最も高い優先順位を置いており、柔軟性、オープン性、持続可能性を備え、現在と将来にわたってすべてのユーザーにより良いサービスを提供できるネットワークを構築しています。シエナの最新ニュースについては、LinkedIn、Twitter、Ciena Insights blog、www.ciena.comをご覧ください。日本におけるシエナの事業の詳細については、https://www.cienacorp.jp/をご覧ください。
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