Hiroyuki Kume head shot日本は、世界で最も成熟した通信市場のひとつです。 4Gネットワークが既に全国に張り巡らされ、スマートフォンや携帯通信事業者のブランドに対するユーザーの信頼感は厚く、新たなイノベーションが入り込む余地はほとんどないように見えます。携帯通信事業者各社は、積極的なマーケティング・キャンペーンを展開し、加入者の獲得にしのぎを削っています。

このような環境で、新たに携帯通信事業者が参入するとはとても考え難い状況でした。 しかし、楽天が登場しました。1997年にいち早くインターネット・ショッピングモールを開設した同社は、今回はモバイル・ネットワークをゼロから構築すると発表しています。 

競争の激しい日本の携帯通信市場において、いかに参入しようとしているのか、そしていかに加入者に現行プランからの乗り換えを促し、収益を確保しようとしているのでしょうか。

楽天の通信子会社である楽天モバイルネットワーク株式会社のCTO(最高技術責任者)のタレック・アミン氏は、次のように答えています。「当社の試みは、質の高いエンドユーザ・モバイル・エクスペリエンスを提供することであり、そのために完全仮想化したクラウドネイティブなネットワークをエンドツーエンドでゼロから構築しています。この中で、Cienaの光伝送プラットフォームとソフトウェアの革新的な技術は重要な役割を果たします。」

Cienaは、楽天の新しいモバイル・ネットワークの構築に貢献できることを光栄に思います。 楽天は、柔軟で耐障害性の高いネットワークをどのように構築し、メトロや地域、全国網の要求に対応しようとしているのか、そして将来の5Gサービスに対応しようとしているのでしょうか。

  • 400Gbpsの伝送が可能な WaveLogic Aiプログラマブル・コヒーレント光伝送技術を搭載した 6500プラットフォームにより、海側ルートと山側ルート経由で高速接続するネットワークの構築を目指しています。
  • Cienaの Blue Planet® Manage, Control and Plan (MCP)ソフトウェアにより、SDNベースのエンドツーエンド・ネットワーク制御を実現し、障害管理とパフォーマンス管理の強化に役立てます。 

楽天は、モバイル・ブロードバンド・サービスを将来にわたって継続的にサポートするため、光ネットワークを迅速に拡張し最適化できるAdaptive Network(適応型ネットワーク)の実現を最終的に目指しています。 

現在と将来のニーズに対応できるネットワーク設計については、Adaptive Network™のビジョンの概要をご参照ください。