次世代フォトニック・レイヤーの重要な4つの要件

現在の市場動向により、ビットあたりの収益の低下やネットワーク帯域要件の爆発的な拡大が見られる環境で、ネットワーク事業者が効果的に競争することはますます難しくなっています。 これらのビジネス課題に直面しているネットワーク事業者がネットワークをオンデマンドでスケーリングし、ユーザーが抱く期待の変化や予測不可能なトラフィック要件に対応できるようになるには、ネットワークをよりプログラマブルなインフラに変革する必要があることが認識され始めています。|||incontent|sidebar|1|||

コヒーレント光技術は、プログラマブルな光インフラを実現するうえで重要な要素ですが、この技術だけでは事業者がネットワーク変革を成功させる要件としては十分ではありません。

それでは、他に何が必要になるでしょうか。

最新のコヒーレント光技術に基づいてビットあたりのコストを最小限に抑え、スケーリング能力を最大限に向上させるフォトニック・レイヤーが、このプログラマブルなインフラの基盤になります。 グローバルなデータセンター相互接続(DCI)ネットワークなどを含む、メトロと長距離インフラ・アプリケーションの要件に関する調査では、俊敏性と耐障害性に優れたインテリジェントなフォトニック・レイヤーのニーズが高まっていることが明らかになりました。  このROADM(再構成可能なAdd/Dropマルチプレクサー)ベースの光基盤は、機能化された柔軟なフォトニックとレイヤー0ソフトウェア制御に基づいて、設置面積、消費電力、ビットあたりのコストを最小限に抑えて、ネットワーク容量を最大限にスケーリングします。
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事業者のネットワーク変革を成功させるうえで次世代フォトニック・レイヤーが重要な役割を果たす理由を分かりやすく説明するために、コヒーレント光技術を超越する次世代フォトニック・レイヤーの要件について解説します。

1. 制約のない柔軟なROADMインフラ
|||incontent|sidebar|3|||完全に俊敏なフォトニック・レイヤーの実現は、各サイトで波長の追加、ブロック、パスに使用される、基盤となるROADMアーキテクチャーから始まります。 カラーレス/ダイレクションレス/コンテンションレス(CDC)とフレックスグリッド(CDC-F)のROADMは、ネットワークのあらゆる場所にあらゆるサービスを動的に送信できる最高レベルの俊敏性と柔軟性を提供するため、次世代のフォトニック・レイヤーの基本要素となります。

CDC-F ROADMを導入する主な理由は、簡素化された自動サービス・プロビジョニングからメリットを得られることです。 CDC-Fにより、波長ルーティングに伴う制限に関する懸念がなくなります。 つまり、事前に決定しておくべき固定された方向に波長を経路指定するために、わざわざリモート・サイトまで車を走らせて、カードを挿入したり追加配線したりすることなく、波長がネットワークの存続可能なパスを経由するようにリモートから経路指定することができます。 CDC-Fソリューションは、帯域の予測不可能な需要または一時的な需要をネットワークのライフサイクル全体にわたって処理できる、エンドツーエンドの自動化サービス・プロビジョニングを提供します。


フレックスグリッドROADMは、本当に必要でしょうか。 それは絶対に必要です。 前進を続けるためには、光ネットワークで既存インターフェイスとより高速なコヒーレント・インターフェイスの混在をサポートする必要があり、それにはフレックスグリッド、再構成可能なフォトニック・レイヤーが必須となります。 フレックスグリッドは、適切なチャネル・サイズを設定する機能を提供し、次世代のより高いボーレートのモデム(50GHzを超えるスペクトルが必要)の経済的なメリットを活かすことにより、ネットワーク帯域の将来的な増大に対応します。
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2. 完全に機能化されたインテリジェントなフォトニック・システム
CDC-F ROADMと最新のコヒーレント技術が実現する俊敏性とプログラマビリティーを補完するために、次世代のフォトニック・レイヤーは、ソフトウェア制御と自動化を活用して運用の複雑さを軽減し、ネットワーク効率を向上させる必要があります。  事業者には、光ネットワークをより高度に自動化、制御、可視化し、複雑さを緩和して運用を簡素化するソフトウェア・ツールが必要です。

完全に機能化されたインテリジェントなフォトニック・レイヤーがもたらす主要なメリットの例をいくつかご紹介します。

a)      波長の迅速なターンアップと簡素化された運用: これは、組み込みソフトウェアを使ってフォトニック・トポロジーを自動的に検証し、プロビジョニング・エラーや配線の間違いを発見して設置者にリアルタイムでフィードバックすることで実現できます。 この他に、すべてのファイバー(アクティブ・ファイバーとダーク・ファイバーの両方)のファイバー・ロスを継続的に測定する機能や、トランスポンダーの適切な接続と動作を確認するためのトランスポンダー・ループバック機能なども重要です。

b)     自動的なシステム最適化とパワー・バランシング: システムが到達可能な伝送距離とパフォーマンスをリアルタイムで最高レベルに維持し続けるためにあります。

c)      より迅速なトラブルシューティングによるサービス・アップタイムの最大化: フォトニック・レイヤーに統合されている高度な測定機能により、障害を迅速に分離し、可能な限り短時間で必要な措置を講じることができます。 インサービスの光パルス試験器(OTDR)のような内蔵のファイバー特性機能により、サービスに影響が及ぶ前にファイバーの劣化や効率の悪い修理、トラフィック量が過剰になっているリンクなどを事前にチェックし、潜在的な問題を速やかに特定して迅速に処理することができます。

3.       サービス可用性と自動化の向上
|||incontent|sidebar|2|||優れたユーザー・エクスペリエンスを確実に提供して顧客ロイヤルティーを維持するには、フォトニック・ネットワークが需要の変化に適応できるだけでなく、複数の障害が発生した場合でも高い可用性を常に維持できなければなりません。 これには、耐障害性に優れたプログラマブルなネットワーク基盤を構築するL0コントロール・プレーン機能が不可欠です。これにより、サービス要件の変化や、帯域オンデマンドのようなタイプのサービスを妥当なコストでサポートできます。

L0コントロール・プレーンは、リアルタイム・フォトニック・ネットワーク・トポロジーを使用して自動化されたセルフ・インベントリーとリアルタイムの波長経路計算を提供することで、波長の迅速なターンアップ、自動化の向上による計画と運用の効率化に加え、フォトニック・レストレーションを実現します。

それ以外にもL0コントロール・プレーンには、波長再グルーミングを簡素化できるという重要なメリットがあります。これにより、保守画面で予防的なネットワーク保守を実施し、現場への出動回数を減らすことができます。 また、波長再グルーミングを使用して、より最適化された、より短いパスへ波長を経路変更することで、再生中継器の数を減らし、サービスの遅延を軽減し、さらに、波長を再調整して既存ネットワークの寿命を延ばすこともできます。

4.       分析とインテリジェンスを使ったリアルタイムのシステム最適化

分析機能とインテリジェントを活用して高度なソフトウェア・アプリケーションを推進する次世代のフォトニック・レイヤーにより、事業者は既存のネットワーク・リソースから最大の価値を引き出すことができます。 これらの価値により、効率性の向上、容量の拡大、チャネル伝送距離の延長、サービス可用性の向上、自動化の向上による市場投入までの時間の短縮などの目に見える成果を得られます。

柔軟で高度なテクノロジーに伴う複雑さが、これらの高度なソフトウェア・アプリケーションによって抽象化されるため、事業者はネットワークの現状に基づいて迅速かつ容易にインテリジェントな意思決定を行うことができます。  例えば、アプリケーションを使用して、現在利用できるシステム・マージンに基づいて容量をリアルタイムに最適化できます。 また、利用可能なネットワーク・マージンをマイニングし、オンデマンドで容量に変換したり、ディザスター・リカバリーの状況でサービス可用性を向上させたりできます。 さらに未来に向けて、周波数利用効率を最適化してスペクトル・デフラグメンテーションを実現する機能を提供し、ネットワークのライフサイクル全体でネットワークのリソース効率を最大限に向上させるソフトウェア・アプリケーションも必要です。

この重要なネットワークの進化の道のりを事業者のお客様が歩み続けるとき、フォトニック・レイヤーが業界を牽引する役割を担うことは明らかです。 これらの重要な4つの要素をネットワーク変革計画に確実に反映させることで、オンデマンドにスケーリングして予測不可能な帯域要件に確実に対応できる、よりプログラマブルなインフラを実現するための最適な基盤を構築できます。